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	■2008/05/02(金)　��126　小学生から育てたい「自分で考え行動する力」 　大変痛ましい尼崎脱線事故から三年を迎え、ＪＲ西日本の山崎社長は、共同通信のインタビュー取材に応じ「事故防止のため、自分で考え行動する社員を育成する」と述べたとの報道がありました。もちろん、自分で考え行動する社員を育成することは大切ですが、気になることは、このコメントの「十分に自分で考え行動する」という点です。おそらく、このコメントの意味は、マニュアルや指示通りには動けるが、刻々と変化する状況の中で適切に判断する力が弱いということなのでしょう。当然、自分の思い通りにまわりが動いてくれるとは限らない為、実際の生活や仕事ではマニュアル通りに行動するだけではうまくいかないことが多いわけです。最近よく言われているコミュニケーション不全の原因のひとつは、会話や指導などにおいて相手が自分の思いどうりにならないことからの自然逃避が始まり、ますますその対人能力を失っていくのだと考えられます。今回の「自分で考え行動する力」というのは、会社に入ってから除々に育成するという性質のものではなく、本来、小学生ぐらいから長い年月をかけて学校・家庭教育などを通じてしっかりと養うべき学力であり、成人を迎えてから改めて指導しようというのではあまりにも遅すぎると思います。いくら学生時代に与えられた問題やテストで成績が良くても自分の頭で状況に応じて判断する力がなければ実社会や仕事ではうまくいきません。そこで大きな問題は、「なぜ、小さい頃から自分で考え行動する力が身についていないのか？」という点です。ひとつには、自分で考え判断するという具体的学習やトレーニングが日本の教育に少ないからだと思います。「自分ならどうするか？」という「ケーススタディ」という科目などを導入し、適切な判断力が育つように子どもが社会に出るまでにじっくりと長い期間をかけて指導することが必要ではないでしょうか？宿題やテストがないと勉強しないというような考え方や、先生からの指示がなければ動けないような意欲のない人物づくりをしている教育の現状の根本的改革こそが、この脱線事故から学ぶべき重要な教訓のひとつだと思います。		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(1) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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