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	■2008/06/13(金)　��137　秋葉原の事件と家庭教育について 　６月８日に起きた秋葉原の無差別殺傷事件について、前回は公教育について書きましたが、今回は取り調べで見えてきた家庭のあり方について考えてみたいと思います。容疑者の携帯サイトと見られる書き込みの中で、彼が小さい頃からどのように育てられ感じてきたのかがわかる部分があります。そのひとつは、「親が書いた作文で賞を取り、親に無理やり勉強させられてたから勉強は完璧」という部分です。自分で作文を書いたものを親が認めてくれない、あるいは自分で自由に作文を書かせてもらっていなかったのかもわかりません。おそらく彼が書いた作文が親の理想と違っていたので、それを認めることができない親が手直しをしたのでしょう。子どもが書いたものをまず素直に認めてあげることが重要なのは言うまでもありません。親の満足する作文でないから、子どもの作文を直し続けたというような行動をとると子どもの自主性が育たないだけでなく子どもが親に依存適応するようになり、親の言うことをよく聞く「いい子」になりがちです。まさに彼は「いい子を演じるのは得意」というサイトの記述をのこしています。又、「親が周りに自分の息子を自慢したいから完璧に仕上げた」という文章は、つまり、子どもの為というより親自身の欲求や見栄、プライドなどの為に勉強させたということでしょう。ある意味、彼は親の行動や言動をするどく見抜いているのかもわかりません。親せきの方々のコメントにも「もう少しのびのびと育てたらどうだ」というアドバイスに対して母は反発し、「自分のやり方で育てる」と言い親せき関係も疎遠になったという点から見ても視野がせまく人の意見を取り入れないがんこな物の考え方をしている母親という一面がわかる気がします。又、人の考えや意見を聞かない母親に対して、彼が「中学生になると親の力がたりなくなって彼にアドバイスをしなくなった」というような内容もあります。彼はこれを「すてられた」と表現しています。これらから、彼の両親は自分の理想通りの子どもにしたいと思い勉強を中心に小学生まで指示・命令してきたものの、彼が中学生になり親の理想通りになりたくないと思いはじめ、彼をひとりの人格として見ない両親と人格として見られない孤独なこどもの距離がどんどんひらいていったケースだと思われます。この親子の信頼関係の崩壊により、特に中学生ぐらいから必要な自己肯定感や人生の生き方、コミュニケーションの力などの学習が決定的に不足したまま彼は成人を迎え社会の適応能力が育たないまま仕事をしはじめたのではないかと思います。私はまさに親の指導の中心とは、中学生からは５科目の勉強よりも自己を認める力、他人を認める力、人生の方向性や生き方、考え方、世の中の現実や変化、人間関係を豊かにつくれるようなコミュニケーションなどの学習をしっかりと家庭で行うことだと考えています。子どもの将来は、この小・中・高の１２年間の親の子どもへの接し方・育て方にかかっているといってもよいぐらい重要な時期であることをよく認識した上で、成人までの子育てにあたるべきだと今回の事件を見て強く感じているところです。ＴＶＣＭに「子供教育委員会」というものがあり、その中で子どもが親にひとこと言ったことばを思い出しました。「僕への関心は成績だけですか？」今回の事件と同じ背景をもっているこのことばを私たち大人は重く受け止めるべきだと考えます。		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(2) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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