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■2008/09/01(月) 157 重要な中学生からの読書と思考とは?
 最近、書店でよく目につくのが、年令シリーズです。例えば、「13才からの論理ノート」、「14才からの哲学」のように、特に中学生の年令からのタイトルが多く見受けられます。この傾向のはじまりは、おそらく5年前の村上龍氏の「13才からのハローワーク」だったのではないかと思いますが、最近は続々と出版されています。もう少しタイトルをあげてみると「14才からの商い」、「14才の心理学」、「14才からの政治」、「14才の君へ」など多数あります。では、なぜ13、14才からというタイトルが多いのか?ということですが、私はその理由のひとつを、13、14才が中学生の時期にあたり小学生からの脱却による子ども達の価値観の多様化と自立の早さにあると考えています。私は、今までの日本社会では多くの人々が皆と同じ考え方をすることをよしとして、あまり自分自身をアピールしたり考えるということを評価する風土が育っていなかったように思います。しかし、現代では国際化・情報化などによる仕事の多様化や、世界で活躍する日本人などがメディアで報道されることなどによって日本の若者を中心に、より自分らしく生きたり自己アピールすることに関心が高い層が多く生まれてきているように感じます。これらの層は、今までの既存のワンパターンの安定や安心にのるだけでは納得できなくなりますから、より自分らしい人生や生き方を追求したいという要求が増していきます。そこで、大人がその子ども達の要求に対して適確にアドバイスできればベストですが、なかなか子ども達のまわりにそのような大人は少ないのが現実ではないかと思います。このようなことから、子ども達は子ども達なりに中学生の頃から前述したような「論理」・「哲学」・「仕事」・「ビジネス」・「心理」・「政治」など、さまざまな世の中や人間などの深いテーマについて学ぼうと本を読みはじめているのだと考えられます。この学びにより、世の中や人間を深く考え自分を深く知ることで、自分の立ち位置を把握し自分の将来の方向性や展望を描ける可能性が高くなります。このようになれば、自分の個性も活かしやすくなり、将来をある程度描くことができ進路について深く悩むことも少なくなります。さらに、自分の目標もはっきりとし、社会に出るまでに必要な学習内容も明確になります。従って、13、14才からこれらのことを深く学習すればするほど、しっかりとしたものの考え方ができる自立した人物になる可能性が高くなるわけです。このように、子ども達が中学校の科目の学習だけではなく、幅広い視野で物事をとらえられるようになるには、この13、14才からの書物シリーズなどを読み、考えることがひとつの方法であり、中学生にとって大変重要な人生の栄養となり明確な自分の将来像を描く為にも有効だといえます。私は、保護者の方々は子どもが小さい頃には絵本や読書をすすめるわりに、中学生以上にはあまりすすめていないように感じています。いうまでもなく、中学生からの読書は子どもの考える力が育っているがゆえに大変重要だと考えています。このような理由から、オンリーワンスクールでは、さまざまなジャンルの13、14才シリーズの書物も使いながら中学生以上の子ども達に多様な将来の描き方について指導をしているところです。

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