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■2008/11/07(金) 174 「チェンジ」と「イエス.ウィ.キャン」
 アメリカ大統領が、民主党のオバマ氏に決まりました。今回のオバマ氏勝利の理由に、ブッシュ大統領のイラク政策の失敗や、外交より経済危機による国内経済の立て直しの必要などがあげられています。しかしながら、今回最もオバマ氏が勝利した理由は、そのメッセージ性にあるのではないかと私は考えています。かつて、小泉総理が短いことばで国民に訴えかけ、多くの共感を生んだ、「ワンフレーズポリティクス」を今回のオバマ氏にも感じたのです。そのフレーズとは、「チェンジ」と「イエス.ウィ.キャン」です。「チェンジ」は、まさに「変革・改革」です。今までの考え方から抜け出し、新しい視点で政策を実行するということです。時代の変化や状況の変化に対応するには、常に新しいチャレンジと、変革・改革が求められます。まさに、この「チェンジ」を今、多くのアメリカ国民は望んでいるのだと思います。もう一つの「イエス.ウィ.キャン」は、「私たちはできる」ということです。何ができるのかというと、私は、アメリカ国民が自分たちの考えや意志でよりよい生活が実現できると考えているのだろうと想像しました。私は、今回の大統領選を見て、本当の民主主義をアメリカ国民の一人一人が強い意志で実現しようという熱気のようなものを感じました。自分のこととして投票を真剣に考えて自分たちが政治をかえていくんだという強い意志を感じました。オバマ氏が言った「チェンジ」は、むしろアメリカ国民こそが望んだ覚悟と意志だったのではないかとさえ思いました。「チェンジ」をする為には、常に前を向いてチャレンジをしていく必要があります。チャレンジにはリスクも伴いますが、少しでもよりよくなろうという向上心やプラス思考の考え方があれば乗り越えることができます。「イエス.ウィ.キャン」は、まさにこの向上心やプラス思考をあらわしたフレーズに感じます。ひるがえって、日本は今、経済危機はもちろん、さまざまな問題を抱えて大変な時期を迎えていますが、こんな時こそリスクを恐れずチャレンジをしていくこと、つまり、「チェンジ」の時期ではないかと思います。その為には、「私たちはできる」、「少しずつでも前進していこう」というプラス思考を持ち続けていくことが大切なのではないでしょうか?今回のオバマ氏の「チェンジ」と「イエス.ウィ.キャン」の短いフレーズは、まさに日本にこそ必要なものだと強く感じているところです。日本のオバマは一体誰なのか?私たちは、将来の自分たちの生活を考える上で、しっかりとこの点に注目していく必要があると思います。

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