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■2011/04/04(月) 388 「リスクコミュニケーション」という力
 このたびの東日本大震災で日々考えさせられるのは、危機(リスク)について私たちがどのように正確に理解し、適切に判断したら良いか?という点です。この前提には、危機(リスク)というものを私たちひとりひとりがどのようにとらえるのか?ということがあります。

 よく言われるように、欧米は「危機がある」という前提で物事の対策を考えることが多く、日本の場合は「危機は起きてほしくない」、「起きないだろう」、「起きるはずがない」という思考に変化していくことが多いようです。危機は起きてほしくないのはもっともなわけですが、実際に生きているといろいろな危機に直面するのも事実です。

 従って、危機があるという前提に立った対策が必要になるわけですが、この部分が少し弱いのが気になります。今回の大震災でも、今までの過去の歴史から今回と匹敵するくらいの大津波が明治時代に起きていたことを考えても、やはり想定すべきだったと悔やまれます。ましてや、明治時代と違って、海岸沿いには原子力発電所を設置している現代であればなおさらです。

 報道では、各識者が今回の大震災は「想定外」ということばを繰り返していますが、そもそも自然に対して想定ということがあり得るのか疑問が残ります。自然ははるかに人間の想定を超える力を持っており、だからこそ対策を考える上でより慎重にすべきだということです。今回の大震災では、原発事故が起きてから各所からいろいろな会見がなされ、その説明に一喜一憂し、お粗末な会見も多いことから不信感が増幅されているという不幸な状況となっています。

 最初に書いたように、私たちは生きていく上で重要な情報を正確に収集しようとする意欲が大切なわけですが、合わせて情報を収集し、それを充分に理解する力が問われます。又、その理解の上でどのように適切に判断するか?という力も問われるわけです。

 このように、正確な情報公開風土の上で、@生きていく為に重要な情報を収集する意欲、Aその情報を充分に理解できる理解力、Bそしてその理解の上でその後の言動や行動を決める判断力がいかに大切か?が、今回の大震災で明白になりました。特に、原発周辺の住民に対しての「自主避難」という発表には、何か自分で考えて決めてください、政府としては責任が持てませんから、というようななげやりなニュアンス、態度を感じてしまいます。

 危機(リスク)状況の時に、どのように考え国民向けに発表するか?は、政府という公の立場であればあるほど国民への責任があり、慎重にすべきなのは当然のはずなのに・・・。正確なデータを包み隠さずその事実をわかりやすくことばにすることを「リスクコミュニケーション」と呼ぶのであれば、政府や関係機関はもちろんですが、私たち国民の子育てや対話にも危機を前提とした、この「リスクコミュニケーション」の力が問われているのではないでしょうか?

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