TOP


NEW!  オンリーワンの目標と学習システムのページに実際のプリント例を紹介

オンリーワンスクールの説明会・体験会・教育セミナーなどの開催地一覧は、イベント情報をご覧下さい。
■2014/07/18(金) 542 整合性のない原子力規制委員会と政治
 16日、原子力規制委員会は、再稼働の前提となる審査を進めている九州電力川内原発1・2号機について、合格基準に適合していると結論づけました。しかし、規制委員会の田中俊一委員長は記者会見で、「基準の適合性を審査した。安全だということは申し上げない」と述べ、今回の審査が必ずしも原発の安全性を担保したものではないとの認識を示しました。

 つまり、今回の審査は、安全とは言えないが、合格の判定をしたということです。一般的に審査の目的は、安全かどうかを審査するということですから、そもそも安全でないなら不合格になるはずですが、今回合格としている点にことばの遊び、もしくはことばで国民をほんろうしているようにさえ思えます。

 一方、地元の薩摩川内市の市長は、16日の記者会見で、「国が決めた基準で審査しての結果なので安全だと思う」と述べたようです。規制委員会は、安全とは言えないと言っているのに、地元の市長は安全だと思うという食い違いに、私は大きな違和感を感じます。このような重要な問題について、これだけ発言に食い違いがあること自体、大変問題だと言わざるを得ません。

 さらに、今回の審査には、シビアアキシデントにおける住民の避難計画が十分に作成されていない点、再稼働には立地自治体の同意が必要だが、その立地自治体の範囲が明確になっていない点、周辺の火山噴火による原発への影響について多くの火山研究者・学者が九州電力の過小評価の見解を疑問視している点などを見ても、本当に今回の判断が適切と言える内容か、私には疑問に感じます。

 一部報道では、今回の規制委員会の基準合格という判断を「責任不在で見切り発車」と断じています。万全な原子力防災の整備に向け、日本政府が先頭に立つ気配がなく、万一の事態における責任者が誰なのかさえはっきりしないまま、審査基準に合っているという理由で「合格」と言ってしまう原子力規制委員会。「世界で最も厳しい安全基準にのっとって規制委員会が審査し、安全との結論が出れば再稼働を進めていきたい」と述べた安倍首相は、今回の判断を「一歩前進」と評価しました。

 しかし、既述のように、規制委員会は安全とは言えないと結論を出しており、またしても両者のちぐはぐなことば遊びだけが目につきます。安倍首相、原子力規制委員会、立地自治体の市長の三者三様の発言のちぐはぐさ、発言の整合性のなさに違和感があるのは私だけでしょうか。このような重要なテーマについてことば遊びで国民をほんろうしようとする政治は、大変不誠実だと思いますが、みなさんはどのようにお考えになるでしょうか?

2024年4月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30

過去の日記
2024年04月(1)
2024年03月(2)
2024年02月(1)
全て表示

日記内を検索


オンリーワンスクールの説明会・体験会・教育セミナーなどの開催地一覧は、イベント情報をご覧下さい。


 
 
   

 (C) PLUS A ALL Rights Reserved. 本サイトは、(有)プラス・エーによって管理・運営されています。
  掲載されている画像・文章等、全ての無断転記・引用を禁止します。
  このサイトに関する、質問・お問い合せはメールでお願いします。

オンリーワンプロジェクト
のご紹介
オンリーワンプロジェクト
の活動から

オンリーワンプロジェクト
講演・取材等の依頼

新時代の教育提案と共育
これから必要な学力とは?
オンリーワンメソッドの誕生
めざす力&自立一貫教育
目標と学習システム
学習コースのご紹介
ジュニアコース
ファミリーコース
ビジネスコース
 
キャリア教育研究所の概要
「人材3力」とは?
オンリーワンの業務実績
スクールネットワーク
オンリーワンスクール
公認教室一覧
各スクールの声
鳥取事業本部・
島根リエゾンのご案内
岡山・四国事業部のご案内
広島事業部のご案内
関東事業部
東京オフィスのご案内
関東事業部
神奈川オフィスのご案内
東海事業部
愛知・岐阜・静岡オフィスのご案内
近畿事業部
大阪オフィスのご案内
近畿事業部
兵庫オフィスのご案内
近畿事業部
京都・奈良オフィスのご案内
近畿事業部
和歌山オフィスのご案内
九州事業部
大分オフィスのご案内
九州事業部
福岡オフィスのご案内
九州事業部 鹿児島オフィス
・沖縄リエゾンのご案内
イベント情報