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	■2014/10/03(金)　��549　「雨傘革命」香港民主化デモの行方？ 　中国の「一国二制度」下にある香港で、トップである行政長官の選挙の民主化を求める学生や民主派団体の支持者らは２９日、香港島中心部の政府庁舎周辺に加え、幹線道路を占拠するなど、民主化要求のデモは１０代の若者を中心に激しさを増しているようです。習近平政権は、「社会秩序を乱す一部の不法分子」として民主派への非難を強め、一般住民との分断を図る構えとのこと。 　そもそも、なぜこのようなデモになっているのかと考えると、行政長官選挙は、これまで一般住民に選挙権がなかったが、２０１７年より１人１票の「普通選挙」を導入する方針を示したところからはじまっているようです。一般住民に普通選挙権を与えるのだから、なぜ反対するのか？と不思議に感じるわけですが、実は、その選挙に立候補できる人間を中国政府の息のかかった者に限定しようということが大きな理由と考えられます。 　当然、民主主義では、どんな思想や考え方でも立候補の条件が整えばできるはずなのですが、それを中国政府の意向に沿った人物しか立候補ができないのですから、本来の民主主義の精神からはずれていることになります。そのことを香港の人々は、反民主的としてデモを起こしているわけですから、もっともな流れとして理解できます。 　ましてや、香港は１９９７年、イギリスから中国へ返還された経緯があり、古くからイギリス・欧米の自由の精神、民主主義の精神を引き継いでいる地域の人々だけに今回、香港市民が中国政府の方向性に対立してしまうのはもっともと言えます。かつて１９８９年には、やはり中国の若者を中心とした中国政府に対しての大規模な民主化デモがあり、後に「天安門事件」として大きく報道されました。天安門事件では、中国政府の軍により多くの若者が犠牲になりました。 　このような歴史を抱えている中国、習近平政権が今回の香港の民主化デモをどのように収束させるかが注目されますが、最近のようにネット社会で瞬時に現状が報道される情報化社会になっている中で、かつての「天安門事件」のような民衆への弾圧は行ないようがありません。なぜなら、国際社会から相当な批判をされるのは目に見えているわけですから。かと言って、安易に民主化要求をのんでしまえば中国の他の地域にも飛び火し、中国政府が統制不能となり、大混乱に陥る可能性もあります。 　これらから、今後の予想を考えると、現在の行政長官の首を切ることで、ある程度住民を納得させようとしたり、若者中心の民主化デモに対して習政権が中心となって反発する市民をつのり双方を対決させ、民主化デモの人々を弱体化後、最終的に自然に解散に向かわせようと画策したりするのでしょう。結局、中国政府は、本当の民主主義をいつからどのように導入しようとするのか？日本や日本企業と関係が深い中国だけに、今後の対応が大変注目されます。		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(1) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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