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	■2020/10/30(金)　��638　「大学の84％が記述式テストに反対」で、そもそも大学は人物・人材づくりをめざしているのか？ 　 　27日、文部科学省が国公私立大の学部ごとに大学入試改革について尋ねたアンケートによると、「大学入学共通テストに記述式問題を出題すべきか」という質問に対し、出題すべきと答えた大学はわずか15％にとどまったという驚くべき結果が報道されました。 　そもそも、昨年までの大学センター試験がマークシート型だったことから、マークシートの答えがひとつの問題では高校３年生までに考える力が育たず、ひとりひとりの思考力や活用力も評価することができず、将来に必要な社会性や活用力が育たないまま社会に向かうことは極めて危ういという認識から2013年にセンター入試廃止が決定したのです。そこで、2021年の新しい大学共通のテストから、大学入試改革の重要な柱として、ひとりひとりの考える力を評価するための方法として「記述式」が導入されることが決まったわけです。しかし、その柱だった大学入試改革の記述式は反対のため導入されませんでした。これまでは、入試改革の最も重要な柱となる「記述式」に反対しているのは誰か？という答えがはっきりしませんでした。しかし、今回のアンケートでその答えがわかりました。これが今回、大学入試改革に最も賛成し改革を進めなければならない当事者の大学が、なんと反対者の中心だったということです。これは驚くべき事実です。 　これからの将来を担い日本を引っ張っていかなければならない多くの若者が、これまでの暗記中心、マークシートでひとつの正解を選ぶクイズのような入試をめざす学習では、とてもこれからの成果主義を求められる働き方改革や人間らしい学力を備えることにはならないという観点からそれを廃止しようとしたにも関わらず、人間性、社会性など総合的に判断できる記述式に変えようという文科省の考え方を大学自体が真正面から反対するというのはあり得ないことですが、現実にこのような結果が出ていることを見ると次のようなことが考えられます。 　１つ目は、そもそも入試改革の目玉だった記述問題が多くの反対でできないなら文科省が共通テスト自体を廃止するのが筋ではないのかということ。 　２つ目は、ひとりひとりの記述式の評価が公平性に欠けるからという記述式ができない言い訳ではなく、例えばAIを活用するなど、より客観性、正当性のある記述式の評価ができるか努力やチャレンジなど少しずつ進歩しようという意欲が見られないこと。 　３つ目は、そもそも全ての大学には、大学の求める人物像を示した「アドミッションポリシー」というものがあり、それをマークシート入試では判断できないため、一次、二次試験など数回の記述式や面接などで丁寧に人物評価をすることが当然重要となるにも関わらず、その記述式を重視しないというのは、大学がアドミッションポリシーを真剣に重要だと考えているとは思えないこと。 　最後に、そもそも昭和時代の共通一次テスト以前のように各大学が独自の入試問題を考えればすむのに、多額の税金で国が共通テストをつくるのは約1,200兆円の借金大国日本として適切なのか？ 　私は今回のアンケートの残念な結果や今までの日本の教育研究から、日本が人材づくりがうまく進まず経済の衰退が進み世界に遅れた大きな理由は、多くの大学がひとりひとりの人材をつくるために考える力やひとりひとりの個性・人間らしさを問う記述や面接入試を重視せず、センター入試のマークシートのような答えがひとつの正解テストを長年重視してきたからではないかと考えるに至りました。 　今後、日本の発展のために少しでも大学がひとりひとりの考える力や人間力を重視した入試に変わるように願いたいものですが、皆さんはどうお考えでしょうか？		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(1) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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