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■2021/04/05(月) 642 昭和時代からの「はね」、「とめ」の執着と社会で必要な国語力との関係?
 小学校国語の1年生の漢字テストで、「とめ、はね、はらい」ができていないという理由で漢字ドリルを全てやり直させるというようなことや、そのテストを0点にするというような実例があることについて保護者が困っているとの相談が多いとのこと。

 この「はね、とめ」が重要だというのは、私が50年以上前に小学校で言われていた昭和時代の学習内容とほとんど同じです。AIやIoTの社会に急激に変化する現代で、これらのことについて以前から私は違和感を強く感じていました。さらに、最近の文部科学省の「GIGAスクール構想」で、小学校からひとり一台端末やiPadをもちITで学ぶ時代です。もし、正確に漢字が書けないと将来困るということが理由であれば、パソコンの変換でいくらでも対応できるので将来ほとんど困ることはないでしょうし、そもそも現実社会の仕事において手書きで文章を作成することも受け取ることもほぼあり得ないでしょう。

 もし、ものごとを正確に行なうことが重要ということならば、小学校の国語教育の中で一貫して正確さを子ども達に指導する必要があります。漢字テストだけ正確性を問うということ自体意味がなく、例えば、相手の話を正確に理解することが重要だから、その正確な理解能力をどのように指導するかも当然重要となります。また、自分の考えを相手に正確に説明する能力も当然必要です。もし正確さを重視することが重要なら、お手本がある漢字を正確にまねるというだけでなく、お手本のない、より高レベルの正確な理解力、正確な説明力などの指導に、より多くの時間をかけ、国語科でひとりひとりの考える力を向上させることが、先生の一貫した正確さが重要という考え方になるでしょう。

 今回の漢字のような、ある意味お手本があることを正確にまねるというレベルの正確さは簡単で単純なもので、思考力をほとんど必要としませんが、相手の考えを正確に理解する力、自分の考えを相手の力量に合わせ正確に説明する力のような思考力をベースにした本来の国語の重要な能力を育てることにこそ、プロの先生の国語に求められる指導目標です。従って、もし「はね、とめ」など漢字ドリルで正確さを求める先生なら、このような本来の思考力を育てた上で理解力や説明力などの国語力の正確さも合わせて指導することが一貫したその先生の「正確さが重要」という主張となるでしょう。もし、その先生が単純な漢字ドリルには正確さを求め、理解力や説明力のひとりひとりの正確さを追求しないのなら、国語の指導としては完成度が低く正確さが重要という考え方の一貫性もない都合のよい主張にすぎないでしょう。

 そもそも、その先生がなぜ漢字を正確に書かなければならないかという説明が本質的にできるのか?万が一、漢字の正確性だけを重視し、本来の正確な国語力、つまり理解力や説明力などを育てないとしたらなぜなのか?正確性が重要なら、むしろ重要な国語力の理解力や説明力などに焦点をあて十分な時間をかける必要があると考え指導するつもりがないのか?などを先生に確認したほうがよいと思います。

 本質的な教育の目的とは、ひとりひとりが自分らしくしっかりと考える力を高め、適切に判断し行動する力を育てることです。漢字をお手本どおりに丁寧に書くだけでは本来の国語力、つまり自分らしく考え状況に応じて適切に話したり書いたりする判断力や行動力などがまったくつかないわけですから本来の国語力の目的を達成したことにもなりません。先生が重要な理解力や説明力などの国語力の本質的な力の指導を具体的にどのように行ない、その成果がどのようにでているのか?本質的な国語力の内容や、それらの指導法について保護者が先生に質問・確認することこそが大切だと思いますがみなさんはどのようにお考えでしょうか。

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