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	■2010/07/23(金)　��329　「たくましさ」をめざさなくなった？教育 　先日、「たくましさ」ということについて中高生に質問したところ、普段あまり「たくましい」ということばは使わないと言うのです。最近、草食系ということばがよく使われるようになりましたが、その象徴的なニュースとして変化する就活（就職活動）があります。というのは、最近面接中に突然泣き始める男子大学生が多くなってきたというのです。「就活を振り返って一言ありますか」と担当者が質問したところ泣き出したという例や、自分で考えていなかったことを質問されて泣き出す学生など、いろいろなケースがあるようです。又、就職カウンセラーが学生の相談にのっている時、「自信がない」と涙を浮かべる男子学生が増えているとのこと。さらに、男子学生が外回りのある営業職を敬遠し、事務、内勤的な職を求める傾向が強まっているなど、総体的に男子学生のパワーダウンが目立ちます。そもそも、なぜこのような状況になってきたのでしょう？私は、最初に書いた「たくましさ」というものを目標としない教育がひとつの理由のような気がします。たくましい教育とは何か？たくましい教師がたくましい人物を育てる教育とも言えますが、この場合のたくましさは体力や健康はもちろん、知的なたくましさ、精神的なたくましさとのバランスを意味しています。知的なたくましさとは、いろいろな変化や問題にぶつかっても自分なりの考える力で解決できるかどうかということです。又、精神的なたくましさとは、いろいろな物の考え方や価値観を広く許容できるかどうか？つまり、いろいろなことがあっても、「それは人の物の考え方の違いで当然起こるのだから冷静に対応しよう」という度量のたくましさのことです。逆に、画一的な価値観しか持っていないとすれば、自分の価値観以外の考え方は認めないようになり、すぐにキレたり、精神的に追い込まれたり精神的疾患にかかることも充分考えられます。最近、学校の先生の精神疾患が増えているというのもこれらと関係があるかもしれません。このように、精神的なたくましさには、普段から多様な価値観、異質な価値観に多くふれ、自分の視野を広げストレスへの免疫をつけておくことが大切です。同じような考え方の人としか付き合えないようではおそらく精神的なたくましさは育たないでしょう。又、同じ考え方の人とのグループは、ことばをしっかりと使わなくてもあうんの呼吸で通じることが多く、自分の理解力や説明力などの言語力も知らないうちに退化する危険性さえあります。現代のように、就職や就職活動の厳しい社会では即戦力が求められることが多くなりましたが、だからこそたくましい学生を多く育てておく必要があります。私は、昨今の日本の現状を見て、知的なたくましさ、精神的なたくましさ、そして体のたくましさの３つのバランスを改めてこれからのめざす人物像にすべきではないかと感じているところです。		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(3) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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