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	■2015/03/06(金)　��560　「川崎中一男子殺害事件」で思うこと 　先月起きた、川崎市の中一男子殺害事件は、日を追うことに社会や世の中の注目をあびるようになったと感じています。自然豊かな山陰・島根県の隠岐の島から転校して１年半でこのような無残な結果になるとは誰も予想していなかったでしょう。わずか中一で人生を終えた上村さんのご冥福をお祈りするばかりです。 　では、なぜ、この事件が注目をあびるようになったのか？を考えると、現代の子ども達を取りまく環境の中で、誰にでも起こり得るという感覚が多くの日本人に自分事としてとらえられたのではないか？これは、他人事ではないな？と直感的に感じた方々が多かったのではないか？と私は考えています。 　それは、今、ネット環境が整い、いつでもどこでも簡単に連絡が取り合えるという、大変便利で手軽な時代に入ったということが背景にあります。特に今回、事件のきっかけともなったＬＩＮＥについては、これからも大きな問題を引き起こす危険性をはらんでいると想像します。 　さらに、ニュース・ネット等で度々報道されたイスラム国による日本人殺害映像を今回、まねたのではないか？という一部の報道も、残念ながらまだ分別のつかない未熟な年令には影響を与えてしまう危険性もあり得るのか？と大変残念に思います。このように、過去の日本と違い、子ども達を囲む生活環境はかなりネットを中心に成立しているところがあり、この点を相当私たちは意識して導いていく必要が出てきたのだろうと感じます。 　このような、子ども達の生活環境の変化に対して、学校、地域、家庭がどのように真剣に対策を立てているのか？と考えると、まだまだ整備されているとは言えないのではないか？と感じます。 　まず、先ほど述べたネット環境の変化による危険性の認識を、学校、家庭、地域のそれぞれの方々がどれくらい共有できているのか？という点です。「まさか、こんなことになるとは？」「想定外だ。」というようなコメントを、事故・事件だけでなく自然災害や最近の政治の安全保障体制の進め方などを含めよく耳にするわけですが、日本のあらゆる分野での危機は今まで以上に高まっているのではないかと私は感じています。 　今まで起こらなかったので大丈夫だという考え方は、逆に言えば、起きてからでないと気づかないとも言えます。それでは悲劇を繰り返すことになってしまいます。従って、今まで起こらなかったのはラッキーだっただけで、これから起こりうるのではないか？と先を想像する力、そして、それに対して準備することがとても重要ではないかと考えています。 　今回の事件から学べることがあるとすれば、まさに、生活環境の変化から今後起こり得ることをできるだけ予想し、同じ悲劇を二度と繰り返さないことだと思います。それには、まず私たちがおかれている環境や、今までとの違いを正確に理解する必要があります。そして、そこから何が対策として考えられるのか？という分析が重要となります。 　これには、事実の把握→問題の発見→分析→仮説→提案を考える力や、危機管理の考え方が必要となります。改めてこれらの力を高める教育や、そのベースとなる危機に対する認識の共有が、今回の事件の大きな教訓ではないかと私は考えているところです。		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(2) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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