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	■2021/03/12(金)　��641　東日本大震災と新型コロナウイルスからの教訓 　昨年の1月から1年以上の月日が過ぎ、新型コロナウイルスに対する対策がどのくらい進んだのか？ということがいろいろな場面で報道されているのと合わせ、2011年の東日本大震災から10年というニュースも多く見られます。私たちは、人生でいろいろな出来事を経験すると同時に、その経験を分析し、さまざまな教訓を得て二度と失敗を繰り返さないことが重要なのは言うまでもありません。 　実は、東日本大震災も新型コロナウイルスも、これまでの歴史でしっかりと教訓を得て対策していれば、これほどまでの犠牲者を出さずにすんだのではないかと考えることも多くあります。 　まず、東日本大震災では、過去に三陸大津波を経験している太平洋側の地域にリスクがあるということはある程度予想されていました。その大津波に十分対応できる高台や施設などが十分だったのか？また、有事の際にどのように対応するのか？という危機管理の意識やシステムが十分だったのかという教訓は重要な点です。 　さらに、これらの地域に原子力発電所を建造した点はどうだったのか？そもそも、地震が多い日本、海に囲まれている日本で、全国50ヵ所以上の原子力発電所を建造・稼働したことは最適な選択だったのか？という問いも10年を迎え今一度ひとりひとりが考え直すべきテーマだと思います。 　今年2月に発表された第二次民間事故調査報告書によると、その原発では、今回のようなシビアアキシデントの際の原発職員への修復・復旧への強制命令の権限が確定していない状況が今でも続いていること、原子力規制委員会が世界一厳しい基準をクリアしているが絶対安全とは言えないという点、などを総合的に判断すべき状況が現在も続いています。 　一方の新型コロナウイルスは、発生から1年以上を経て、日本はどのような対応ができるように進歩したのか？と考えると、いまだに1都3県は緊急事態宣言の最中であり、関西の京都、大阪、兵庫などでも店舗の時短の制約があるなど、不便な生活を余儀なくされています。そもそも、2009年の新型インフルエンザが日本で流行した時に、今回の新型コロナウイルスと全く同じようにPCR検査をどうするか？保健所の体制は？感染者の動向や管理システムをどうするか？など、現在の新型コロナウイルスとそっくりの事態が起きていたことを思い出します。 　もし、2009年5月に発生した新型インフルエンザを教訓として、これまでの10年間にマスクの備蓄、医療体制の充実、保健所のデジタル化、治療薬の開発体制、ワクチンの開発体制、PCR検査の官民相互システム化、水際対策など、総合的な危機管理の事前対策と事後対応シナリオを確立していれば今回の新型コロナウイルスはもっとスムーズに対応できていたでしょうし、今回のような混乱や犠牲者は少なくなったはずです。 　このように、過去に起きた出来事から教訓を得て二度と失敗しないように活用することが重要ですが、残念ながら十分に活用されているとは言えないと私は考えています。私たちにとって重要なことは、ひとりひとりの危機管理の意識を高めるのはもちろん、過去の教訓を活かしてシステムを進化させ、二度と同じ失敗を繰り返さないことです。 　この点では、東日本大震災や新型コロナウイルスについても決して十分だったとは言えず、今後私たちが二度と失敗を繰り返さないためにひとりひとりがその出来事を自分事として整理し考え、教訓を導き出し、常に実生活に活用できるように準備しておくことが何よりも重要だと考えています。		2024年4月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 過去の日記 2024年04月(3) 2024年03月(2) 2024年02月(1) 全て表示 日記内を検索

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